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2017年1月 9日 (月)

アルバム「記憶」について(1)トワイライト春

 このアルバムに収録されている曲のうち、「トワイライト」とタイトルのついている曲が4曲ある。「トワイライト春」「トワイライト夏」「トワイライト秋」「トワイライト冬」だ。

これは、2014年にふと思いついて制作にかかったものだ。その時、私はこんなことを日記に書いている。

私がこんな作品を作るのは、自然の奥深さ、素晴らしさを、人の心にダイレクトにうったえかけたいから。
日常的に自然に接している私たちは、本能的に自然に対して感じる感覚を持っていると思う。しかしながら、都会に飼いならされた人々はその感覚が失われている。
だから、私は自然を五感、第六感も含めて感じとり、それを表現することで、受け取る人が、わすれかけていた感覚を呼び覚ましたいのだ。

それは2014年の秋の頃だったと思うが、私が撮りためた写真を見ていて、ある写真を見つけて、イメージがぐっと膨らんだのだった。それはこの写真である。
Twilight0001
丁度、田植えが終わったころの谷津田。夕方、日が暮れて行く時の写真。谷の奥は少しもやがかかっている。この写真を見た時、イメージがわき上がってきた。
丁度この時期は、カエル、それもここではシュレーゲルアオガエルの大合唱の音につつまれるのだ。それは太古の昔から響いてきた命の響きである。
 この曲はそのシュレーゲルアオガエルの合唱から始まる。そうして、大地の奥から響いてくるようなコーラスの声を基調にしながら、シンプルな音が繋がっていく。
Twilightscore001
使っているパートとしてはそれほど多くはないが、私がクワイア(合唱)の音源を使ったのはほぼ初めてだったと思う。
 ほぼワンフレーズだけのような単純で短い曲となっている。もともと、Youtubeに映像とともに音楽を載せてきたが、数分の作品では最後まで見てもらうことが難しいこと、一枚の写真に一つの音楽で短い作品を作ってみたらどうだろうかと思ったからだ。
 始まりと終わりにシュレーゲルアオガエルの合唱がわき上がってくる。その合唱を人間にの声に変えたら、このクワイアーの声のようになるのではないかと思った。静かだった冬が終わって、様々な命がわきあがってくる。そのトワイライトの時間帯、次第に暗くなっていく時間帯に、耳をすませば、私たちの命に刻まれた、生命の声がきこえてくるような、そんな気がするのだ。
※この曲はアルバム「記憶」の第1曲として収録されています。
(アルバム「記憶」は以下から購入できます)

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